SEO対策と言うと、業者さんに依頼すればやってもらえると思っている方が未だに多いようですが、それはとても大きな誤解です。
ホームページ制作とSEO対策は切っても切れない関係にありますので、その誤解を解いていただき、正しい知識を持って取り組んでいただければと思います。
昔はSEO対策業者にやってもらえば効果が出た
昔、と言っても何年前でしょうか。
10年位前の話しかも知れません。以前はSEO対策業者に依頼すれば、そこそこ良い結果が望めました。
その時その時で効果がある施策は様々でしたが、長い間比較的効果が有った方法が大量のバックリンクをすると言う方法でした。
バックリンクと言うのは、他のホームページからリンクをして紹介してもらうことです。例えばある歯科医院のホームページのSEO対策をするとしたら、その歯科医院のホームページにとにかくたくさんのホームページからリンクをして紹介してもらう訳です。紹介元のホームページはどんなものでも良くて、とにかくリンクさえされていれば効果が出たのです。
ですからその当時のSEO対策業者は、意味のない、ただリンクをするだけのホームページを数千と作り、そこから目的のホームページにリンクをすると言う行為で稼いでいたわけです。
つまり、リンクを売っていたのです。
「2000サイト5万円でいかがでしょうか!?」と言う感じです。
私は20年近く自分がやっていた別の事業(ダイビングスクールです)のために自分でSEO対策をやっていましたが、その頃は自分の力だけではどうしようもなく、やはりリンクを買ったこともあります。
しかし、そのような方法はいつまでも効果が続くというものでは有りませんでした。
そのような行為でSEO対策をしていたホームページの順位が激落ちしてしまったのです。
なぜ順位が激落ちしてしまったのか?
それは、Googleが順位を決める基準を変えてしまったからです。
多くの場合、検索順位を決めているのはGoogleですが、それはプログラムにより自動で判断されて順位が決まります。そのプログラムの内容をGoogleが変えてしまったのです。
どう変えたかというと、
「何でもかんでもリンクをしてもらえば良いというものではない!お金を払って意味の無いサイトからたくさんリンクをもらうようなやつはけしからん!そんなやつは順位を落としてしまえ!」
とGoogleは考え、それを実行に移したのです。
Googleの根本的な考えは、検索している人の意図に合ったホームページを上位にしたいのです。
ですから、とにかくリンクを買って上位に表示するというような汚い方法をGoogleは嫌うのです。
検索結果の順番を決めているのはGoogleですから、Googleに嫌われてしまったら検索順位は落ちてしまうのです。これを“ペナルティ”と呼びます。そして余りに酷い事をやっていると、最悪は順位が落ちるどころか全くどこにも表示されなくなると言うケースもありました。
ところが、SEO業者も商売ですからそう簡単には諦めません。あの手この手でGoogleの裏をかき、検索順位があがるような手立てを考えて実行してきました。Googleも所詮はプログラムで、人間が考えて作っているものですから裏技的なことはいくらでも考えられたのです。
ところが、それをまたGoogleは見破り、Googleの裏をかくような行為をして上位にあがっていると思われるホームページの順位をまたダウンさせるのです。
でも今度はSEO業者がさらにその上をいく施策を考え・・・そしてGoogleがそれを見破り・・・
と言う繰り返し、まさにイタチごっこでやってきたわけです。
GoogleはAIを導入している
そんなイタチごっこも、もうほぼ終わったと言って良いと思います。Googleは今やAIを導入してどんどん賢くなっています。そして年に何度か大幅に評価基準の見直しも行われ、そのたびに順位が変動しています。
この評価基準のことを“アルゴリズム”と言います。そしてその基準を見直していくことを“アップデート”と言います。
もはや小手先のテクニックは通じなくなっています。
ただ、GoogleはSEO対策をしてはいけないと言っている訳では無いのです。汚いやり方で、検索している人やGoogleを欺いて順位を上げるような行為をしてはいけないと言っています。このような汚いやり方を「ブラックハットSEO」と読んでいます。
それに対し、Googleが推奨しているSEO対策があります。その方法を「ホワイトハットSEO」と呼びます。
Googleは、やって良いSEO対策と、やってはいけないSEOを分けているのです。
さらに、それらの情報の一部を公開してくれています。
ところで、やってはいけないSEO【ブラックハットSEO】と、やって良いSEO【ホワイトハットSEO】以外にももう1つあります。
それは、「やっても良いけどあまり意味ないよ」と言うSEO対策です。
これを【イエローハットSEO】
とは呼びません。
まあ少し話が逸れましたが、要するにやっても良いSEO対策にも効果の度合いがあり、効果があるものから無いものまでたくさんあるのです。
ただ、何が効果が有って何が効果が無いのかははっきりとはわかっていません。Googleはそこまで親切には教えてくれないのです。
あくまでホームページ運営者やSEO対策をしている(ホワイトな)人達が試行錯誤して、効果があるものと無いものを推測しながらやっているのです。
効果があるSEOと無いSEOの違い
Googleが私達に伝えているのは、小手先のテクニックではなく、検索している人達の意図に合致した内容のページを作って欲しいということです。検索している人にとって価値の有るページということです。
ですから、私たちは検索している人がどんな内容を求めているのかを推測しながらページを作っていく、それが今のSEO対策の一番大事なことなのです。
また、もう1つ忘れてはいけないのが、検索順位はGoogleが決めた成績表の結果だということです。Googleの基準で評価され、それによってホームページの優劣がつけられ、結果として検索順位になるということなのです。
という事は別の側面から見ると、「誰でもできるようなSEOの方法は効果がない」と言うことで、「正しい方法で努力をすれば報われる」と言う世界でもあるということです。
ある意味勉強やスポーツと同じかもしれないですね。簡単な問題ばかり解いていても成績は上がらないし、楽な練習ばかりしていても上達はしません。また、間違ったやり方で素振りを一生懸命やっても結果には結びつかないですよね。
SEO対策も同じで、誰にでもできるような施策は効果がなく、また間違ったことを一生懸命やっても、やはり効果が無いのです。
効果があるSEOと無いSEOの話は別のところでまた紹介しますので、もう少し、最後までお読みくださいね。
SEO対策に対する2つの大きな誤解
冒頭に書いたSEOに対する大きな誤解について触れていきます。
一つは、ホームページ制作業者やSEO対策業者にお願いすれば検索順位が上がるという誤解です。
先ほどから書いた通り、小手先のテクニックや誰にでもできるような簡単なことは効果がないのです。ホームページ制作業者が制作する際に何か施策をしても、それで効果が出ることはまず有りません。それはつまり、【やっても良いけど効果は無いよ】と言う施策に過ぎないのです。
ですから、ジオフィードではホームページ制作のご説明に伺う際にも、「SEO対策します」なんて言うことは一切言いません。私達にできるのはSEO対策そのものではなく、正しいSEO対策の方法をお伝えすることと、どうすればそれが出来るかを一緒に考えることしかないのです。
もう1つの誤解は、バックリンクの効果がないということです。
先ほど書いたように、リンクを買うという行為をGoogleが否定し、そのような施策を行っているホームページにペナルティを課して順位を落としました。
その結果、「バックリンクをもらってはいけない」とか、「バックリンクは効果がない」と言う誤解を産む結果になってしまったのです。
しかし、世界中のSEO対策に詳しい専門家の間では、バックリンクが重要だというのは昔も今も変わりません。ただ、リンクされているサイトの質が重要であること、また、確かに以前に比べると効果は落ちていると言うのは事実です。
それでも前述の通り、「検索順位はGoogleが決めた成績表の結果」な訳で、良い成績を取るには他のライバル業者さんの上をいく必要があるのです。ですから効果があることは積極的にやっていくことが大事ですね。
現に競争率の激しい様々なキーワードの上位に来ているホームページには良質なバックリンクが多いのも事実です。
最後に
小手先のテクニックは効果がないと書きましたが、そうは言ってもSEOはテクニックのオンパレードでもあります。最近の話題だと、ホームページの各ページの文字数が多いほうが良いとかそうでないとか、①ページの中にキーワードを何回書けば良いとか良くないとか・・・
そう言うテクニックは存在します。
しかし、繰り返しますが、大事なのは価値あるページをたくさん作ることと、Googleが認めてくれる正しいSEOの知識を身に着けて対策をし続ける必要があるのです。
拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございました。
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