SEOとは、Search Engine Optimizationの略です。

「SEO対策」とインターネットで検索すれば沢山の情報を得ることができますね。

これらの情報は必ずしも正確とは言えず、またSEO対策は日々アップデートされますので古い情報は意味がありません。

ただ、最近のSEO対策の基本的なところは大きく変わっているわけではありませんので、ここではその基本的な部分についてご紹介します。

SEO対策とは?

まずSEOという言葉を始めて聞いた方のために簡単に説明いたします。既にご存知の方はこの項目は飛ばして読んでください。

SEOと言ったり、SEO対策と言ったりしますがどちらも意味は同じです。

GoogleやYahoo!などで検索された際に、自社のホームページを上位に表示させるための施策がSEOです。

例えば、ABC接骨院という名前の接骨院のホームページを運営していたとします。

ホームページをお客様に見てもらうためには、

「ABC接骨院」とGoogleやYahoo!(これ以降、検索サイトと言います)で検索された時に一番上に表示された方がホームページを見つけてもらいやすいですよね?

逆に、せっかく「ABC接骨院」と検索されても、検索結果に出て来なけばせっかくホームページを持っていても効果がありません。

繰り返しますが、あるキーワード(この場合はABC接骨院)で検索された際に、たくさんのホームページの中から自社のホームページを上位に表示させるための施策がSEOです。

なぜSEO対策が大事なのか?

それはホームページをたくさんの人(主に顧客や見込み客)に見てもらうためです。

せっかくホームページを作っても、見てくれる人がいなければ何の効果も期待できません。逆に、ホームページを見てくれる人が多ければ多いほど効果も高くなり、後で記載しますがビッグキーワードで上位に表示された時の集客や売上効果は絶大です。

名前で検索されて表示されるのは当たり前

「ABC接骨院」と検索された際に上位に表示されるようにするのがSEOと書きました。これも確かにSEOと言えばそうなのですが、実はABC接骨院など、屋号や社名で検索された際に一番上、もしくは上位の方に表示されるのは当たり前の話で、特にSEOなど意識せずとも自然に表示されます。

同じ屋号がたくさんあるようなケースもありますが、基本的に同じ屋号はそれ程多くありません。だから簡単に上位に表示されるようになります。

このように、屋号や社名などを入れて検索することを「指名検索」と言います。屋号や社名だけでなく、自社ブランドや商品なども指名検索になります。

指名検索で検索結果の上位に表示されないのは困りますし、売り上げに響きますが、そもそも指名検索だけでは売上アップや集客には結びつきません。

そもそもSEOの目的は、検索で上位に表示されることで売上や集客に結び付けることですが、指名検索で上位に表示されてもあまり効果は期待できないのです。

とは言え、

「社名で検索しても上には同名の他社が表示される、何とかならないか?」というご相談もこれまで何度もいただいております。ケースバイケースですが、少しの対策で簡単に一番上に表示されることも多いので、お困りの際にはぜひご相談ください。
これまでにケースでは、最短2、3日で最上位に表示されるようになりました。

一般検索で上位に表示させることが大事

指名検索に対して、一般検索があります。一般検索は社名や屋号などの固有名詞ではなく、一般名詞(普通名詞)や名刺以外の言葉などで検索されることを指します。

例えば先の接骨院の例で言えば、

「ABC接骨院」=指名検索

「接骨院」=一般検索です。

指名検索は自社名や屋号なので何個もあるものでは有りませんが、一般検索で検索されるキーワードはたくさんあります。

接骨院なら、「接骨院」で検索された際に上位に表示されると効果が高いですが、それ以外にも例えば「腰痛」や「マッサージ」などで検索された際にも上位に表示されると効果が見込めます。

同じ検索でも、指名検索と一般検索では売上や集客効果は全く異なります。

なぜなら、指名検索は社名や屋号を入れて検索する訳ですから、既に存在を知っている人が検索しています。例えば名刺を渡した人だったり、チラシなどの広告を出したりした際には指名検索されるでしょう。

それに対して、一般検索は存在を知らない人に自社のことを知ってもらうことになるわけですから、まさにそれ自体が広告になります。

チラシを作って何万枚もまいたり、駅や街頭に看板を出したりするにはかなりの広告費がかかりますし、チラシなどは一時的な効果しかありません。

しかしSEOに成功すれば低コスト、もしくはほぼ無料でずっと広告を出し続けているようなものです。しかも、チラシや看板などよりずっと集客力があるかも知れないのです。

検索順位はどのように決まるのか?

一般検索で上位に表示されると効果は絶大です。では、その順番はどのように決まるのでしょうか?

それは、検索サイトごとに、その検索サイトの運営者が独自の基準で決めています。例えばGoogleで検索した際の順位はGoogleが決めていて、その基準もGoogleが決めています。

その基準さえわかればSEO対策も簡単そうですよね?

Googleはその基準を教えてくれるのでしょうか?

その答えは、

教えてくれているような、いないような・・・

なのです。

ある部分は公開してくれているけれど、その核心までは公開していない、と言ったところでしょうか。

SEO対策は競合他社との競争

これはとても大事なことなのですが、SEO対策は競合他社との競争です。例えば「接骨院」で検索すると、その検索結果にはたくさんの接骨院のホームページが並びます。

歯医者、美容院、ピアノ教室、占い・・・

経営している事業に関わる検索キーワードで検索すると、競合他社のホームページがたくさん並んでいます。

その中で自社のホームページを上位に表示させるということは、この順位競争に勝たなければならないということです。

競争が激しい業種ほど、この順位競争で上位を勝ち取るのは大変になります。

SEO対策の良くある勘違いと一番大切な事

ホームページ制作を制作会社に依頼する際に、SEO対策も依頼できると思っている方も少なくありません。

確かに、ホームページ制作会社のホームページには、

「SEO対策付き」や「SEO対策します」

と記載されていることも多いので、そのように思われる方が多くなるのも当然かもしれません。

しかし、SEO対策はホームページ制作会社に依頼してもほとんど効果は有りません

ホームページ制作会社が、制作段階で何か施策を施して順位が上がる、そんな魔法は存在しません。

これはSEO対策の常識です。

もしホームページ制作の段階で効果的なSEO対策ができる方法を知っている制作会社があれば、その制作会社は世界トップクラスの企業になっていると思います。

確かに、ホームページを制作する際に、SEOに効果があると言われている設定をすることは可能なのですが、残念ながらそれは簡単にできるもので、どのホームページにも設定されているようなものです。

そんなに簡単なもので効果があれば嬉しいのですが、残念ながら簡単にできるもので効果的な施策はありません。

先ほども記載したようにSEOは競合他社との競争なので、みんながその簡単な施策をやっても同じことをしているだけなので効果が無いのは当然です。

昔は有った、効果的な方法

少し余談になりますが、以前はSEO対策の効果的な方法がたくさん有りました。それらは裏技的なもので、やればやっただけ確実に効果が有るというものも有りました。

しかし、今はGoogleなどの検索サイトがずっと賢くなっているので、裏技的なものは通用しなくなってしまいました。

ホームページ制作の際に設定するSEO対策ってどんなもの?

基本的には“メタタグ”と言われるものを設定します。「タグ」という言葉についてはあまり深く考える必要はありません。

メタタグには種類がありますが、SEO対策で重要なのはディスクリプションとタイトルタグです。
タイトルタグは、そのページのタイトルを表示するためのタグです。ディスクリプションは、そのページの概要を説明した文章です。

例えば今ご覧になっているページは、「SEOって何?成功の秘訣は?」というタイトルで始まっています。これがそのままタイトルタグになっています。

ディスクリプションは、そのページの概要説明なので、簡潔にわかりやすくまとめます。文字数は70文字位を目安にしますが、超えても大きな問題ありません。

このタイトルやディスクリプションの記述に、SEO対策で上位に表示したいキーワードを入れるのです。例えば「外壁塗装」という言葉で上位表示したい時には、タイトルを「外壁塗装とは?」のように、ディスクリプションには「弊社は外壁塗装を専門に行っており・・・外壁塗装の実績も多数・・・」のように「外壁塗装」というキーワードを盛り込むわけです。

そしてこれらのタイトルやディスクリプションをホームページに設定するのがホームページ制作業者が行っている主なSEO対策です。

メタタグの実際の見え方

ページに設定したメタタグ、タイトルやディスクリプションがどのように機能しているのかというと、検索結果の表示に使われています。下記の画像が実際の検索結果です。

検索結果の一部にカインズさんのホームページが掲載されていましたが、この中で「外壁塗装・リフォーム」と書かれている部分がタイトル、
「外壁塗装・リフォームならCAINZ Reformにお任せを。カインズリフォームでは皆さまのくらしに関する様々なサービスをご提案・ご提供します。見積もりは無料です。」
と書かれている部分がディスクリプションです。

タイトルに「外壁塗装」が記載されていますし、ディスクリプションにも「外壁塗装」と書かれています。ついでに説明すると、このページでは恐らく「リフォーム」というキーワードでも上位表示を狙っていると考えられます。

このように表示されるよう、ページに設定をするのがホームページ制作業者ができるSEO対策の一つです。

メタタグの効果はどれ位あるのか?

では、その効果はどれくらい有るのかというと、残念ながらあまり無いと言っても過言ではありません。もちろん競合状況にもよりますが、それこそ「外壁塗装」などの競争の激しいキーワードでは、タイトルやディスクリプションを工夫しても大した成果は得られません。

何故なら、それは簡単にできることだからです。

外壁塗装で上位表示を狙っている業者は皆さんタイトルに「外壁塗装」と入れるでしょうし、ディスクリプションにも同様に入れると思います。

以前は、「ディスクリプションにキーワードを3個入れた方が良い」というようなテクニカルな対策も有りましたら、もうそのような方法は通用しなくなってしまいました。

ただし、「クリックされやすいタイトルやディスクリプションにする」のは大事なポイントです。

ホームページ制作業者のSEO対策には限界がある

多くのホームページ制作業者が言っている「SEO対策します」というのは上記のような施策です。しかし昨今のSEO対策では、「簡単にできることは効果も無い」のが現実です。

では、何をすればSEO対策で成功するのかというと、Googleの言葉を借りて言えば

「検索している人の検索意図に沿った、価値のあるページを増やすこと」になります。

ただ、そんな一言で片づけられるほど簡単なものでは有りませんし、競合の激しい業界で果たしてSEO対策に労力を費やすべきなのかどうか、先ずはその判断をすべきかもしれません。

ジオフィードがお付き合いいただいている事業者様でも、SEO対策が大成功している事業者様も有れば、苦戦している事業者様もいらっしゃるのが正直な状況です。

SEO対策成功の秘訣

ではSEO対策で成功するにはどうすれば良いかというと、先ずは事前調査をしっかり行い、予算やリソース(人員など)と照らし合わせて、SEO対策をすべきかどうかの判断が必要です。

自社が小規模で、競合他社が大企業ばかりという市場では、その大企業にSEO対策で真向勝負をするのは得策では有りません。

しかし、ローカルビジネスでは比較的容易に上位表示も可能なのでチャレンジするべきでしょう。

そして成功するには、継続的にページを増やすことはもちろん、自社の商品やサービスの内容にまで踏み込んで考える必要があります。